歯科学研究所は2006年東京で誕生しました。Karl-Erik Kahnberg教授(現在は名誉教授)the department of  the Oral and Maxillofacial surgery, the Gothenburg  University, Sahrengska Academy)にご指導を仰ぎつつ歯科インプラント臨床の知識と医療技術集積を目的として伊藤正夫、守口憲三、蒔田眞人、渡辺純一、梅川哲也、本田浩章、蒔田信子の諸先生が発起し、特定非営利活動法人歯科学研究所として認可されました。本会は特定の医療思想や特定のメーカーに偏することなく患者利益との相反状態がない団体として、オーソドックスな科学活動をおこなっており信頼できる研究所として評価されています。

本研究所の会員は日々の変動がありますが大凡180名程度であります。学術集会は今回で13回を数えその他認定医と認定コメディカルのためのリフレッシュ講習会、コメディカルの認定講習会など多岐に亘る活動を行っています。現在までに会誌としてDVD magazine 11巻、紙媒体雑誌1巻を刊行しています。また条件を満たした会員を優れた医療従事者として認証しており、現在インプラント認定医14名、インプラント歯科衛生士101名、インプラントコーディネーター54名が棋界で活躍しております。

本会認定医の認定基準は高く、発祥がインプラントを用いた口腔外科的再建が主眼であったため骨移植や上顎洞底挙上術など一般の開業医では困難な課題のクリアが必要になっているからであります。さらに認定期間が3年と短いため資格維持が難しく毎年相当数が脱落します。したがって有効な認定資格をもつ本会認定医は本邦では適切なインプラント医療を行う上で抜きんでた存在であろうと自負しております。インプラント歯科衛生士は101名であります。こちらは昨今問題となっているインプラント遠隔成績向上のための教育プログラムを受けた者が認定対象であります。生体にとって異種材料であるインプラントは適切な管理を行わなければ様々な問題を引き起こします。これに対する管理技術を身につけた歯科衛生士の存在は医療の安全を担保する上で欠かせない要件でありますから、これらの者の資格標示がされたインプラントクリニックが存在することは本会の誇りであり社会責任の一端と考えます。54名のインプラントコーディネーターを登録していますこれらの者たちは、インプラントの基礎知識と医療上のメリットデメリットを熟知していることから、受益者である患者擁護の視点で寄り添うように医療現場に存在する者たちであります。インプラント医療が秘密のベールに閉ざされたものにならないよう患者にとってのガーディアンとしてこの者たちを認証することは本研究所一同の喜びであります。

今までの本研究所学術活動の一端を記すため年次学術集会の会長と招待講演者を供覧します。記載は会長名招待講師名を敬称略で表示いたします。

1回2006年 伊藤正夫、Karl-Erik Kahnberg、Stig Hansson 於東京

2回2007年 辻野哲弘、Clark Stanford、Karl-Erik Kahnberg 於大阪

3回2008年 渡辺純一、Joseph P. Fiorellini 於東京

4回2009年 守口憲三、Fernand Rojas-Vizcaya 於東京

5回2010年 岡 正彦、Karl-Erik Kahnberg 於東京

6回2011年 新福泰弘、宮本貴成、和田圭祐 於東京

7回2012年 上田倫生、Ralph F. Wilson  於東京

8回2013年 河原康二、Karl-Erik Kahnberg 於東京

9回2014年 守屋啓吾、Mauro Donati 於東京

10回2015年 守口 和、小川泰弘 於東京

11回2016年 守口 和、角 保徳、宇佐美雄司 於東京

12回2017年 伊藤正夫、小宮山彌太郎、大塚 隆、野阪 泰弘 於東京

13回2018年 伊藤正夫、式守道夫、藤本喜之 於東京

会員制度の上に、本会は積年の貢献に対して名誉会員、名誉認定医を以下の方へ授与しております。深く感謝の意を表します。以下のお二方であります。

Karl-Erik Kahnberg Gothenburg大学名誉教授

守口憲三博士