Kahnberg Schoolの皆さんこんにちは。
第二授業日が無事終了しました。10月24日日曜日10:00から守口憲三先生による「インプラント治療における咬合付与」、そして13:00から城 茂治先生による「インプラント治療に関わる麻酔と全身疾患」でした。 授業終了後14:30から15:00まで学校のオリエンテーションを行いました。
守口憲三先生からは、施設へ入所した高齢インプラント患者のレポートがありました。清掃がままならず、インプラントが感染源になりうる警鐘を述べられました。
インプラント植立位置と歯冠携形態に関して、デンチャースペースあるいは食査の流れあるいはインプレントへの力学的応力の観点から、臨床的マネージメントを述べられました。有意義な講義でした。
城茂治先生からは、インプラント周術期管理に関して、幅広い知見を与えてくださいました。局所麻酔の疼痛抑制効果、あるいはエピネフリン添加と循環変動との関連について、斯界ではどのような方向が打ち出されているのか詳細に教えてくださいました。患者がインプラント治療に持つネガティブイメージが、一つは合併症によるもの、それと痛いのではないかという疑問を払拭できていないことによるのではないかという調査を紹介されました。
持病との関連について、高血圧症、腎臓病、糖尿病にフォーカスを当てられました。腎性高血圧については、周術期コントロールの難易度が高いという示唆がありました。あるいは免疫低下、薬剤の配慮なども示説されました。糖尿病のHgA1cの麻酔的目標値も示されました。
静脈内鎮静法の重要性についてお話しされました。ミダゾラム1回静注後プロポフォールによるターゲットコントロール輸注法(TCI)の快適性を紹介されました。歯科麻酔医への依頼は快適なインプラント治療に繋がると話されました。
講師略歴を紹介しておきます。
守口憲三 歯学博士
昭和51年3月 岩手医科大学歯学部卒業
昭和54年6月 岩手県盛岡市にて守口歯科クリニック開設
委員歴
岩手県歯科医師連盟副長、岩手医科大学歯学部歯学会評議員、岩手医科大学歯学部臨床教授、
盛岡大学評議員、財団法人日本歯科研究研修協会理事、日本歯科臨床医学会実行委員長、
南カリフォルニア大学歯学部同窓会日本支部理事長、ICOI副会長 他
城 茂治 岩手医科大学名誉教授
- – 1977年
- 岩手医科大学 歯学部 歯学 卒業
- – 1977年
- 岩手医科大学
委員歴
- 2000年 – 2001年
- 日本歯科麻酔学会 常任理事
- 2001年
- 日本歯科医学教育学会 評議員
- 2001年
- 日本口腔科学会 評議員
- 2001年
- 日本障害者歯科学会 評議員
- 2001年
- 日本有病者歯科医療学会 評議員